ハイドロキノンの美白効果と副作用

ハイドロキノン豆知識

ハイドロキノンをご存知ですか?ハイドロキノンは「肌の漂白剤」とも呼ばれる超強力な美白成分です。

このため「ハイドロキノン配合」をアピールしている化粧品はたくさんあります。しかし、そのリスクや使用上の注意点をよく理解し、そしてユーザーに周知している化粧品メーカーはどれくらいあるのだろうか、と思うことがあります。

先日、ハイドロキノンを10%配合したハイドロキノンスティックという商品を院内化粧品として処方している美容皮膚科クリニックのカウンセラーと話す機会がありましたが、ハイドロキノンのリスクを全く理解しておらず、懸念は深まるばかりです。

日本では、化粧品に含まれるハイドロキノンの濃度に関する規制はありませんが、海外では、しっかりとしたガイドラインが定められています。

例えば、アメリカではハイドロキノンの2%未満が化粧品、4%未満が医薬品、4%以上のハイドロキノンは医師の診断書が必要です。また、5%以上のハイドロキノンは白斑のリスクが指摘されています。

このように、ハイドロキノンは非常にリスクの高い美白成分です。化粧品メーカーもこのことしっかりと認識し、正しい使用方法等をガイドラインとしてまとめ、ユーザーに周知すべきだと思います。

ハイドロキノンの効果

ところで、私は冒頭で「ハイドロキノンは超強力な美白成分」と書いています。この「超強力」はちょっとした嫌味も含めた誇張表現ですのでご注意ください。

ハイドロキノンは肌に対する浸透性が非常に悪い成分です。そのため、単純に配合濃度を上げるだけではリスクが高まるだけで、効果は期待できません。乳酸などのピーリング成分と併用して、肌への浸透性を高める化粧品処方にする必要があります。

ハイドロキノンは確かに「しみ」に効く成分ですが、その効果を実感するには3ヶ月程度使い続ける必要があります。つまり、「超強力」といっても化粧品の美白成分というのはこの程度のものなのです。

ハイドロキノンの副作用

ハイドロキノンの具体的なリスク(副作用)について深堀します。

この成分はもともと肌への刺激が強く、白斑のリスクもありますが、一番の問題はその猛烈な光毒性です。レモンや柑橘系のエキスを配合した化粧品の光毒性はよく知られていますが、ハイドロキノンの光毒性とは比較になりません。

このため、ハイドロキノンを塗りながら紫外線を浴びると、急激に肌荒れを起こしてしまう可能性があります。最近では「ハイドロキノンをリポソームに配合して肌荒れを抑える」ことをアピールしている化粧品もありますが、基本は同じとご理解ください。

「タバコやめますか人間やめますか」という書籍をもじった形になりますが、私も「ハイドロキノン、それでも使いますか」と問うてみたい気持ちです。

ハイドロキノンの代替手段

効果が出るまでの期間やリスクを考えると、正直、私ならハイドロキノンは使いません。

しみケアを目的とするのなら、ビタミンC誘導体(ビタミンC誘導体にもいろいろな種類があり、効果が期待できるものとそうでないものがあります)やトラネキサム酸など、他にも選択肢があります。

あるいは、美容皮膚科に行ってレーザー治療で除去してもらうという方法もあります。ハイドロキノンよりもリスクが少なく、トータル費用も安価です。但し、しみの種類によってはレーザー治療では除去できないものもあります。

多くの美容皮膚科は「初回カウンセリング無料」のため、ハイドロキノンが適切なのか、他の美白成分を選択すべきか、それともレーザー治療にするのかなど、気軽に相談されると良いと思います。

ハイドロキノン化粧品の正しい使い方

それでもハイドロキノンを使いたい!という方のために、ハイドロキノン化粧品を上手に使いこなし、その効果を最大化する方法をご紹介します。

本来は、各化粧品メーカーや美容皮膚科でしっかりと説明していただきたい内容です(私が化粧品メーカーなら、ここで記載する事項をガイドラインとしてユーザーに周知します)。但し、この方法を実践しても、ハイドロキノンの副作用を100%抑えられるわけではないことをあらかじめお断りしておきます。

ハイドロキノン化粧品の使用は夜だけに限定することを強くお勧めします(光毒性対策)。但し、翌朝の起床後に洗顔しても、ハイドロキノンは肌の内側に残っているので、日焼け止めの併用が必須です。SPF30以上の日焼け止めをたっぷり塗って、3時間おきくらいに塗り直しします。

また、ハイドロキノン化粧品を顔全体に一度に使用すると、しみのない部分・しみの薄い部分と、しみの濃い部分とで濃淡のコントラストが出てしまい、しみが濃くなったように見えてしまいます。

これに対する対処方法は、最初の1ヶ月は「しみの濃い部位」だけにハイドロキノンを塗布するようにし、塗布した部位が薄くなってきたのを確認してから、はじめて顔全体に使用します。

美容資格ライター