酒さ(しゅさ・赤ら顔・ほてり・毛穴)

はじめに

この投稿は、一般社団法人日本スキンケア協会が配信しているメルマガのレビュー(まとめ・解説)です。

  • 配信元:一般社団法人日本スキンケア協会
  • 著者 :医師 濱野英明 先生
        ※テティス横濵美容皮膚科 院長
        ※日本皮膚科学会 皮膚科専門医
        ※一般社団法人日本スキンケア協会 顧問

酒さ(しゅさ)とは

顔面に赤みや血管拡張をともなう慢性的な炎症状態が現れる肌トラブルを酒さ(しゅさ)といいます。この肌トラブルは、鼻の先端部、眉間、顎などに頻出し、特に中高年で症状が顕著になるケースが多いとされています。

性別違いでは、男性よりも女性に多く認められる傾向にあります。酒さは、その肌トラブルの重症度によって、一般的に、紅斑性酒さ(こうはんせいしゅさ)、酒さ性ざ瘡(しゅさせいざそう)、鼻瘤(びりゅう・だんご鼻)という3段階に分類されます。

補足

第一期:紅斑性酒さ(こうはんせいしゅさ)

赤み(赤ら顔)を生じる段階です。細かい血管の拡張が見られ、ほてり感をともなうことも多いとされます。

第二期:酒さ性座瘡(しゅさざそう)

紅斑性酒さの症状が悪化し、ニキビに似た肌トラブル症状(ぶつぶつ・発疹)ができてきます。

第三期:鼻瘤(びりゅう)

ニキビに似た肌トラブル症状(ぶつぶつ・発疹)が悪化して、鼻がこぶのように盛り上がってきます。このため「だんご鼻」と呼ばれることもあります。

酒さ(しゅさ)の原因

酒さは難治性であることが特徴です。原因は紫外線やストレス、毛包虫(もうほうちゅう)など様々に考えられていますが、はっきりとしたことはわかっていません。なお、毛包虫とはダニの一種で、ニキビダニ・アカラスのことです。動物の毛包内(毛穴)に寄生します。

このように、酒さ発症の原因はわかっていないというのが現状ですが、この肌トラブル症状を悪化させてしまう要因は、状況証拠からではありますがわかっています。

例えば、辛いもの・アルコール・カフェインなどの刺激物の過剰摂取、寒暖差の激しい環境での過ごし方、紫外線、ストレス、過度の運動などです。これらは何れも、血管を不用意に拡張させてしまいます。

また、ステロイド外用薬の乱用により、酒さに似たような肌トラブル症状になることもあります。ただ、これは酒さとは全く異なるものなので、酒さの治療法の選択に際しては、しっかりと区別する必要があります。

酒さ(しゅさ)の治療法

このように、酒さは難治性の肌トラブルであるため、残念ながら「この治療法を選択すれば必ず治る」というものではありません。このため、治療法の方針はあくまでも肌トラブルの症状をコントロールすることに軸足を置くことが多いようです。

実際の治療は、ニキビ治療と同じような治療法がメインになります。海外ではメトロニダゾールという成分が入った外用薬で治療する場合と、アゼライン酸という成分が入った外用薬で治療する場合もあります。

日本の酒さ治療では、後者のアゼライン酸を医療化粧品として用いるという治療法があります。濱野英明先生は、この方法は非常に効果が高いと感じておられるようです。また、血管拡張をともなう肌トラブルであることから、血管の色に反応するレーザー使用したレーザー治療を適用することもあります。

美容資格ライター